「どんどこ!巨大紙相撲 此花場所」 『千秋楽』

「どんどこ!巨大紙相撲 此花場所」

 3月12日(土)に「どんどこ!巨大紙相撲 此花場所」の千秋楽を開催しました。
 3週間前の「初稽古」で新弟子検査を通過し、入門した24体の力士が、この「千秋楽」で優勝を目指して熱い取組を繰り広げました。1日のみの大会でしたが、まさに「千秋楽」と呼ぶにふさわしい盛り上がりとなりました。

『初稽古』(巨大紙力士づくり)の様子はこちら>一日目二日目

■異例の挨拶

 まずは、前日11日の東日本大震災を受けて、企画・監修のKOSUGE 1-16 土谷親方の異例の挨拶から千秋楽が開幕しました。
 全国各地で展開されている「どんどこ!巨大紙相撲」ですが、今回特に大きな被害を受けた仙台市や、福島県いわき市でも、過去に巡業が実施されたことがあります。特に、「どんどこ!~」のプログラムが現在の形に発展したのは仙台の方々のお力が大きく、今では、考案者のKOSUGE 1-16の手を離れ、2010年だけでも5回の興業が開催されています。また、今回の巡業で使用した土俵は、「いわき場所」が開催されたいわき市の文化施設「いわきアリオス」からお送りいただいたものでした。
 このように表には見えてきませんが、現在、被災地になってしまっている地域の方々とのご縁があり、今回の「此花場所」が開催できるということを土谷親方からお話いただきました。そして、少しでも被災地の役に立てばということで、地域から集まった懸賞品から保存が利くお菓子やお茶、スリッパなどを支援物資としてお送りすることが、参加者の同意の拍手によって決まりました。
 後日、支援物資は、原子力発電所の事故の影響もあり多くの方々が避難生活を強いられている福島県いわき市の災害対策本部にお送りすることが決まり、支援物資の受け入れのプラットフォームになっている平競輪場に向けて発送されました。ほんのわずかな支援ですが、少しでも役に立ってくれることを祈るばかりです。

■地元・住吉神社の「地車囃子」によって盛大に開幕

 開幕セレモニーは、住吉神社地車会にご協力いただき、地元・住吉神社の夏祭りを盛り上げる「地車囃子」を演奏していただきました。太鼓と鐘の軽快なリズムと、「狐踊り」が、会場全体の雰囲気を囃し立て、祭りの始まりを盛り立てしました。
 此花区梅香の住吉神社の「地車囃子」は、30年程前に小学生が集められ、福島地車講の指導により始まりました。外から取り入れたものが地域の伝統として受け継がれているのです。ちなみに、住吉神社地車会には地車を保有していません。ホームページには、「その内手に入れる予定」をありましたが、とりあえず、ダンボールの地車はいかがでしょうか?
 また、住吉神社地車会を取りまとめる山田畳店のご主人には、会場の桝席に用いる畳のレンタルでも大変お世話になりました。地域の人にお店を知ってもらえるのであればということで、無償で畳を貸していただきました。改めて、御礼申し上げます。

 「地車囃子」が終わると出場力士の土俵入りです。今場所の出場力士は、初稽古の参加枠ごとに、「梅香部屋」、「四貫島部屋」、「六軒家川部屋」の三つの部屋に分けられています。各部屋の力士は、拍子木の音が響く中、「実況・解説」の二人に紹介され、土俵の周りを取り囲むように入場していきました。
 今回、取組の様子を会場全体にアナウンスする「実況・解説」は、2010年1月から此花区に拠点を構えるアーティスト・ラン・スペース「黒目画廊」の溝辺直人さんと辺口芳典さんに担当してもらいました。

開幕セレモニー「地車囃子」(住吉神社地車会)

出場力士の土俵入り

■24体の力士による予選リーグ

 力士の土俵に続いて、「ひがーしー…」の呼び出しと共に、早速、巨大紙力士同士の迫力の取組が始まります。予選リーグは、3体の力士が競い合うリーグが8つあり、合計24体の力士が決勝トーナメントを目指して対戦します。各リーグ、決勝トーナメントに進出できるのが、一位で通過した力士だけのため、一試合目から白熱した取組が繰り広げられました。
 出場者はもちろん、出場者でなくても、土俵を叩いて、ドンドコ、ドンドコ、と力士を「応援」することができます。予選の前半は「応援」が足らず、長期化する取組が続出。そんなときは、どこからともなく人が集まりだし、いつの間にか土俵の周りは「応援」する人でいっぱいになりました。
 予選リーグの途中からは、此花区青少年指導員連絡協議会さんによって、ちゃんこ鍋が振る舞われまれ、お客さんは、巨大紙力士の取組を桝席で観戦しながら、飲み食いできる、まさに本物の大相撲さながらの楽しみ方ができます。予選の取組は、「黒目画廊」の二人のトークのスペシャリストに実況・解説されながら、たんたんと24試合が進んでいきました。

予選リーグの取組の様子。行司はキスヒサタカさん。

実況・解説のお二人。黒目画廊の溝辺さん(左)と辺口さん(右)

■「力士とダンシング」

 予選リーグが終わると、決勝トーナメントの前に「力士とダンシング」が開催されました。力士と出場者がサルサのリズムに合わせてダンスを順番に披露していきます。振付を担当のするのは、共に此花在住の二人・キスヒサタカさんとスヌーピーさん。ダンスは、黒目画廊の二人によって審査され、優秀者には、「ダンシング賞」が授与されます。出場者は、制作した力士とともに土俵の周りで、回ったり、跳ねたり、笑顔やドヤ顔を披露したりして、審査員にアピールしていきました。
 一通りダンスが終わると、出場者は、力士を懸賞幕に持ち替え、此花場所に協力してくださった谷町(スポンサー)に感謝しながら、土俵の周りを一周します。途切れることなく続いていく懸賞幕の列を見ると、この巨大紙相撲大会が多くの人々に支えられて開催できていることを実感させます。

力士とダンシング

懸賞幕の披露

■決勝トーナメント

 いよいよ決勝トーナメントです。予選リーグをトップで通過してきた8体の力士によって優勝が争われました。トーナメントでは、一つでも負けてしまうと敗退が決まってしまうので、土俵を叩く「応援」も皆気合いが違います。
 準決勝まで取組が終わると、再び「地車囃子」の演舞が入り会場の雰囲気を引き締めてから、三位決定戦、決勝戦が執り行われました。決勝戦は、「カラゴン山」と「宝島山」ともに梅香部屋の同門対決となり、見事、四貫島商店街の洋装店のチームが制作した「宝島山」が優勝しました。

決勝トーナメント一回戦の取組 「牛若丸」(左)-「カラゴン山」(右)

■優勝パレードと表彰式

 決勝戦の熱気が冷めないうちに、黄色のリムジンに懸賞品と優勝力士を乗せて、表彰式の会場に向けて優勝パレードを実施しました。100人程の参加者がリムジンに後ろについて、街中を練り歩いていきました。
 表彰式では、「優勝」と「準優勝」、「第三位」、会場内の投票によって決まる「デザイン賞」、「力士とダンシング」の優秀者に与えられる「ダンシング賞」、「部屋別優勝」の6つ賞が表彰されました。
 優勝した「宝島山」には、表彰状と巨大な優勝賜杯、抱えきれないほどの懸賞品が手渡されました。準優勝は、惜しくも決勝で宝島山に敗れた「カラゴン山」、第三位は、六軒家川部屋の「朝日山」でした。デザイン賞は、忍者型の力士「つる丸」、ダンシング賞は、23世紀出身の猫型ロボット型力士「此花太郎」が受賞し、部屋別優勝は、6体の力士を決勝トーナメントに進出させた「梅香部屋」となりました。

優勝パレードへ出発

商店街の中の表彰式会場へと向かいます。

優勝力士の「宝島山」には、巨大優勝賜杯が授与されました。

デザイン賞を受賞した「つる丸」

ダンシング賞を受賞した「此花太郎」

四貫島商店街の中の表彰式会場

 「どんどこ!巨大紙相撲 此花場所」は、多くの方々に支えられながら、何とか無事に開催することができました。お陰様で、事務局といたしましては長い準備が報われる、また、それ以上に充実した巨大紙相撲大会に立ち会うことができ、たいへん嬉しく思っております。
 今回関わっていただいた、参加者の皆様をはじめ、谷町の皆様、その他ご協力いただいた全ての皆様に、改めて御礼申し上げます。

ごっつぁんでした!

『どんどこ!巨大紙相撲 此花場所』

◆主催
どんどこ!巨大紙相撲 此花場所 実行委員会
大阪府 (「おおさかカンヴァス推進事業」選考作品)
◆企画・監修
KOSUGE 1-16
◆会場構成
西山広志(NO ARCHITECTS
◆実況・解説
黒目画廊
◆力士とダンシング振付
キスヒサタカ、スヌーピー
◆太鼓演舞
住吉神社「地車囃子」

谷町一覧(順不同)

四貫島商店街振興組合(商品券10,000円分)/ニコニコ(お菓子)/P-TALK ニコニコ(お菓子)/Ciao(お菓子)/ヒューマンセレモニー(図書券3,000円分)/四貫島中央通商店街振興組合(ラップ、スライサー、おろし器、しゃもじ)/ヤングシューズ(スリッパ)/アローム・イノウエ(ジャム、カップスープ)/古田食品(ポン酢)/八百つる(はっさく、サツマイモ)/肉の牛若(お茶、ジュース)/つるや(もなか)/此花住吉商店会協同組合(お茶、ジュース)/此花園芸(鉢花)/キッチン宝島サンヨー(おもちゃ)/サンロイヤルヤマザキ 河野(お菓子)/手打ちうどん さぬき(お寿司)/デイサービス いなりゆ(お菓子)/働楽作業所 阪さん(プラモデル)/三菱東京UFJ銀行(お菓子)/POS建築観察設計研究所(折りたたみ式自転車)

協力一覧(順不同)

此花区青少年指導員連絡協議会(炊き出し)/山田畳店(たたみ)/境井巨勢さん(表彰状)/春日出中老人憩いの家(座布団)/西山書道教室(座布団)/政岡土地

集合写真